はてさて、どうもお世話になっております、スカイアローです。
一年以上の歳月をかけて何とか完結までこぎつけることが出来ました。アンインストールニワン語歌詞です。
しっかしアレなんですよね。
製作期間が長すぎて何の感情も沸いて来ないんですよねww
ちょっと長すぎましたわww
そんなこんなで、余りに製作期間が延びてしまった作品を製作者として振り返ってみたいと思いますb
きっかけ
これについては以前の記事で触れてましたけど、改めて出しておきますb
ニワンゴやってみたいマン
— スカイアロー (@skyarrow_CA) October 24, 2019
このツイートに反応したボイルくんが教えてくれた後、このやり取りを見たヒツジ氏がDMでニワン語のマニュアルを渡してくれた――と言うのが始まりですね。
アンインストール歌詞に取り掛かり始めるまで
そこからは怒涛の勢いで弄り倒しましたね。まだこの頃はdrawshape、drawtextというような超基本の命令文しかできませんでしたし何故か命令文の構造を理解しようと躍起になったりしてました。
その傍らでいろんな人のスクリプトアートを見ていきながら「なるほどこういう表現もあるのか」と勉強してたんですよね。そこからなぜアンインストールを選んだかと聞かれると、理由は実はそこまでしっかりないんですよねww 強いて言うなら、僕の中での黒背景歌詞の代表格がアンインストールだったからですかね。
正直言うと、アンイン以外にも製作したいって思ってたんですよねw ワールズエンド・ダンスホールとか、MMD動画とか・・・・・
結果的にこれだけになってしまった点は正直心残りですw もっと早く手を付け始めてたらなぁ・・・・って制作中何度思った事かww
結果的にやりたいこと全部アンインストールにぶち込んだので後悔はないです!w
製作開始してから
大変でした!!!!!!!wwwwwwwww
ほんッとうに進まないんですよこれが。一日に一秒すすんだらラッキーみたいな次元でした。
しかも製作開始当初はdrawtextっていう構文を使って製作していましたので、なおの事大変でした。
若干話が逸れますが、drawtextっていうのについて。これが何故大変かって言いますと、tt関数っていうのと文字数が違うんですよ。
例えば画面真ん中に「あ」って白い文字を打ち込もうとすると、
0::/te[0]=drawText(text:mt(“あ”,16), z:0, color:0xffffff, pos:”naka”, x:0, y:0, size:1, scale:60, alpha:0, bold:false, visible:true,filter:””)
ところがどっこいtt関数を使うと
0::/tt(te[0],0xffffff,0,0,20,0,””);mt(te[0],””,32)
ってなわけで、こんなに違うんですよw
でも最初期僕はtt関数が上手く使えなかったので、諦めてdrawtextで制作してたんです
所がどっこいw HDAさんにtt関数にしとけと言う熱烈な声のお陰で諦めずに試行錯誤してみたところ、なんと「エディタを編集するとコメントが消えるから毎回リロードしないとtt関数が表示されない!」という事実に気付いたんですw
何やねんこの仕様wwww
で、色々調べていると判ったのは
- tt関数を扱った時にエディタを開いて閉じるとtt関数系の物は全部消える
- ss関数(図形の編集が出来る関数)は影響がないっぽい
- コメント欄の削除機能を使ってもtt関数は消える
- 投コメ編集終わろうとするときにでる謎の『その他のエラー』は無視できる
こんな感じに扱いに慣れていきました。
感覚は装備なしの全裸で開拓村を作ろうとしてる気持ちでしたねww
で、仕様がわかったらもう怖くない。
1分くらいまで進んでた歌詞を全部drawtextからtt関数に全部変えましたwwww
この時が一番つらかった・・・・・
でもただで作りなおすのは悔しいので、何か所か変えていきながら作っていきました。
時系列順に解説
っというわけで、ここからは再生時間順にいろいろと話したいことをバンバン喋っていこうと思いますw
0:00~0:46
歌詞入りする前の演出ですね。
ここは前々と言うより、アンインでスクリプトアートをするとなった上で、最初にイメージした場所でしたね。ここの円が広がっている所は曲といい感じに合わせるよう意識しましたね。
0:47~0:58 Aメロ
さて歌詞が始まって一発目。
ここはドカンとかまそうと思い、大きな文字がバンバン動き回るような演出にしました。もう赤裸々に話ますと、ここは界隈の人向けにドラぁ!ってかますつもりでつくりましたw
なんでそうしようとしたかって、自分見栄っ張りなんでw
で、その次ですが、「向こうから会いに来たのは」のところ。背景が一気に変わりますよね。
ここは僕の歌詞の解釈が強いんですけど、ジアースがいくつもの地球を超えてやってきたっていう感じを出したかったんですよ。それでグラデーションのかかった白帯が流れて来て、これまでの人生が真っ白だったものから真っ赤な地に染まっていくっていう感じをイメージしました。
だから「だと笑いに来たんだ」ってところでココぺリのドット絵が出てくる流れになったんです。(なおココぺリドット絵の出番はここだけ)
このパートは歌詞とストーリーを密接にかかわらせたパートでしたね。
0:58~1:13 サビ前まで
そしてここからBメロですね。耳だけでドット絵を造りはじめる辺り正気度が段々おかしくなってきてますねww
「細い体の」のとこですが、ここ結構歌詞の解釈別れるんやないかなと勝手に考えていましてww
最初wktk氏こと和久隆君は最初、真っ直ぐ立つことすらかないませんでした。ここから連想してドット絵をあそこに仕込みましたb
「どこに力を入れて立てばいい?」の歌詞の演出についてですが、まぁ解る人はわかると思いますが、シンプルにアレは回転する椅子をイメージして作りました。
全部座標出して加速運動とかさせたので大変でしたw
そして、「ジ・アース 発進!」の歌詞演出は割と初期からイメージしてたところですね。ここで真ん中の文字がブレますが、ここにちょこっとギミックが隠れてるので探してみてくださいw
1:14~1:44 一番サビ
そんなわけで一番サビです。
まぁここはこだわりポイントがおおいので一つ一つしっかり見ていきましょうw
サビ前半
ここでいろいろと言われてた例のアレですw
これですねー元絵が写真なので大変でしたwww
まぁ写真ってことはつまり、もしかしたらアフリカ大陸が中心の地球を描いていた可能性もありますねwwこれがww
そこからの画面いっぱいに「リカイデキナイ」の猛プッシュ。いい感じに場面の切り替わを意識しました。
サビ後半
最初の方は割と前半と似てますが、このサビの個人的推しはダイチ君です。というかストーリー全体を通してダイチ君回が最高に泣きました。このSA作るために五回くらい見直しましたけど五回とも全部泣きました。そのくらいダイチ君回が好きなんですよねw
なので実はちょっとダイチ君回のセリフが全体を通して多めなんですよねw ここは配管さん生でも話してなかったと思いますw
で、この「だから、ちょっと行ってくる」と言う言葉。
ダイチ君のお父さんが蒸発する直前に話した一言ですが、アニメではダイチ君が家族と別れて戦いに臨む覚悟のセリフですね。
僕はこのセリフの後の妹ちゃんの「にいちゃん!」って必死に呼ぶところまで再現したかったのですが、技量が足りませんでしたw
一番間奏
さて、間奏ですが、アニメOPのイントロをやっちまったZE☆って感じですねw
実はこの地球から伸びてる記号のドット絵ですが、三回くらい作り直してるんですw
一回目は◥とか入れながら2000字くらい、二回目は◥を抜いて█だけで5000字くらい。
三回目で14760字ですw
今ならもっと出来たな(ボソッ)
ちょうど二番の始まりのワードがいいかんじに「ぼくらの」だったのでOP再現した感はでましたw
このドット絵ですが、実はこの歌詞制作の超初期段階で既に出来上がってましたw
1:56~2:23
と、ここからは図形を用いた演出が増えてきます。
なんでかって理由はいくつかあります。単純に図形を使った演出を事前から想定していたっていうのと、回転図形の理屈を理解でき始め、また図形を使わないと作れない絵とかもあったのです。それと、ドット絵ばかりより図形を使った方が軽いというお話も聞いたからですね。
こんなのとかそうです。
といいますか、この目玉は僕の中での超こだわりポイントでして。僕が尊敬するSAerにコロさんという方が居まして、その人が特徴的な目を作っていたんですよ。それからこの目玉は結構最初から作るつもりでしたね。
そこから「心など無くて」ときてからの、全部ぶち飛ばす図形が飛んできて何もかも壊してしまうっていう表現をしたんですが、これが大変だったw
なんか中心でぐるぐる動いてますけど、実際は回転する軸を左上から右上まで移動させて、その後真ん中に来させるって予定だったんですw
なにがどうしてああなったのか、なんかいい感じにぐるぐる回ってくれましたw
でサビ前の演出ですが……
最後血がしたたり落ちて場面が切り替わります。この血の表現ですが、コロさんリスペクトですw
こんな感じの場面を作りたかったのですが実はレイヤー管理の都合上図形数が限界を超えてしまい、右っかわだけ若干変な感じに水平になっちゃったんですよねw
2:24~2:54 二番サビ
という訳でようやく二番サビです。
ここがけっこー意外だったんですが、これが結構評判がよくてびっくりしました。
というのも、ここ結構手探りだったんですよ。
上のGIF見てもらったら解るんですけど、当初は全く違ったんですよねw 始めは図形全体どころか黒い四角でどうやってキャラを見えようかっていうのを結構試行錯誤してました。
で、いつの間にか上みたいな演出になって、今回の歌詞の演出になったんです。
そうこうしているうちに、背景の演出が脳内で完成版に固まりました。ぶっちゃけ上のGIFの段階を経由しなかったら完成版までたどり着けませんでしたねw
そして歌詞の演出ですが、ここで僕大きな実験をしてみたんです。
HTML5版だと、文字の遠近感の出し方は総じて文字の大きさに依存しています。これは歌詞屋でなくてもなんとなくわかると思うんですが、それじゃあ、大きい文字が遠くて小さい文字が近いとどうなるんだ??っていう試みをしたんですよ。そこで思いついたのが、全部文字の上下を逆にするという発想でした。
やってみて「イカすぜ……!」って感じでしたねw 詩犬さんやHDAさんもここすこポイントとおっしゃってたのは個人的にめっちゃうれしかったです
そしてサビ後半について。
ここから鬼のドット絵製作作業に没頭し始めるんですよね。
ここら辺から僕は背景の状態への意識が強くなり始めたんですよね、何故か。
確かここら辺でキャプチヤの方々が増えたんだっけ?
そこで僕も多少無理してもキャプ班なら何とかなる!? っていう謎の押せ押せムードがあり、結果的にサビ後半だけで五枚のカラードット絵を作ることになりましたw
あれ?一枚足りないって?
そうなんですよw 実は一枚出してないフルカラーが一つありました。
このこうちの子です!ww
あ、元絵も置いときますw
そうして尋常じゃないサイズのドット絵を作っていくうちにだんだん感覚がバグって言ったんですよねw
っていうのも、自律神経が狂いに狂いまくって頭が回らないという次元を通り越して脳死状態だったんですよ。「あ、これまずいわ」って自覚するくらいにはヤバくなって、ここら辺から一時期SAから離れてましたね。
二番間奏
ここで一気にストーリーを進めました。明らかになる裏切者、そして数多とある地球の話、宇宙を飛び越え、自分達の地球に戻って来るまで。いい感じに表現できたんじゃないかなーって思います。
ここで15人中14人の話を終わらせたかったという狙いもありました。
何故って?それはね……
ラスサビ
冒頭最初のアンインストールは正直はじめから「これしかありえない!」っていうような演出を予め……というかかなり初期の段階から決めていたんです。
ところがどっこい、想ってた以上に計算が大変&時間が足りないというような問題から泣く泣くこれを断念。
そうすると、想像していたアンインストールの中で一番推しの演出がダメになった……ヤバい思いつかねぇとなっちゃったんですよね……。
正直いうと、あのサビのアンインストールは苦し紛れでなんとか絞り出した一発です。
そこから、例のウシロ君走りです。ここで最後に、僕は視聴者の度肝を抜きたかったという欲が形になりましたwww
このウシロ君は14枚製作し、0.05秒でコマ送りで流しました。ここの命令文はしゃる神から賜った汎用タイマーの中に汎用タイマーを仕込むという大技(?)を教えて貰えたお陰ですw
背景の雲が一番大変でした。
そもそも僕の制作環境だと、size2ドット絵は画面の半分よりちょっと右くらいまでしか作れないんです。
ところがどっこい、SAの悪魔が囁いて来たのです……
「一枚で全部むりなら左右で分けたらええんやで……」
そうだ!
何で気が付かなかったんでしょうね?
という訳で、右っかわの雲と左っかわの雲を分けて制作しました。雲だけで四万字超えますやり過ぎたw なので雲の表現方法も右の雲と左の雲で違うんですよね。
そして続きの「リカイデキナイ」ですが、ここは僕なりにリスペクトした方がいまして、sasさんというSAerの方がワールズエンド・ダンスホールの途中で使ってた演出を混ぜ合わせて僕の中に落としこんだ表現ですお。
そこからのアンインストールですが、ここだけアンインストールの歌詞が無いですよね?
ここ僕のこだわりポイントですw 単に歌詞のタイミング的に合わせづらいというのもぶっちゃけあったんですが、背景が黒い円でおおわれて消えていく中に、アンインストールの文字は無粋だと思ったんです。
そして最後ですが。
背景画がなかなかえげつない事になってますよね? 段差一さんからも雰囲気が出てるっていうお言葉を頂けました。ここは僕にとって結構挑戦的要素が強いんですよね。
と言うのも、最後の背景ですがu+2588で作成されてるのはわかりますよね?
ってことは、HTMLでも再現できるの可能性があるんですよね。
僕は今回の歌詞SAを作っていく中で、ニワン語でしかできないようなことが無いかと言うのを常々探って来てきまいた。
でもこれからはHTML5の時代。次の時代にこっちの時代から持ち込める要素はあるんじゃないか?
その自分自身への問いかけの結果があの背景です。最後は縦に動かしましたけど、本来は横に動かすつもりでした。
と、ずいぶん長くなりましたが、全体のこだわりポイントとか裏話とか。いろいろ書いてみました。
結びに
これだけ作品に拘りポイントがあるのに作品に何の感情もないってお前嘘だろ? え? とお思いの皆さん。
正直言います。いざ配管さん生を終えてランキングに載っているのをみると、やはりうれしいもんです。
そんでコメントを見てみると、「SAの最終作品でこれが見れてよかった」「SAの最後に相応しいね」っていうようなコメントを貰うと、やっぱり込み上げてくるものがあります。
この丸々一年を費やして作ってきたのは無駄じゃなかったんだなーって、自分の中で消化できました。
まぁでも自分の中での作品への評価はあんまり変わりませんけどw
余りに製作期間が長すぎた…… そしてSAをやっていると彼女に振られるというジンクスも作れました。やったぜ☆ クソがッ!
また、たくさんの広告をくれた方々へ。この場を借りてお礼を言わさせてください。ありがとうございました。
大っ変長くなりましたが、ここらへんで締めたいと思います。
SAを触ったことは、間違いなく今後CAを作っていく上で生きてくると思います。
まだCAでやりたいことはたくさんあります。これからも精進していこうと思い至った次第でした。
それでは、スカイアローでした。