はじめに
ちゃっちゃ。チビッパでござんす。
この記事では38行1/4ブロック視コメCAの構造解説とそれに関する諸々を書いていきたいと思います。
製作したのはこの古河渚のCAです。
一見すると複雑そうに見えるかもしれませんが、意識していることはたった一つ。
非互換文字は行末
これを徹底するだけで非互換文字も自由自在に扱えるようになります。
それでは構造を見ていきましょう。
基本構造
線画
7行×4+8行=36段をsmall下積み 5コメ
左寄せで一列ずつ38行固定
tabなし 8コメ
tab8個使用 4コメ
tab12個使用 6コメ
線画完成 合計23コメ
色塗り
7行×4+8行=36段をsmall上積み 5コメ
21行固定 5コメ
38行固定 7コメ
色塗り完成 合計17コメ
フルカラー完成 合計40コメ
あいぽん表示
泥表示
解説
安定の40コメです。良くないですね。
ただ、これ以上省コメするのは僕には無理でした。
特に多行CAを視コメで作る上で大きな障害となるのが75文字制限です。
例えばこの作品の一番左の列を固定で作ろうとすると、固定だけで最低でも
改行38+リード行37+改行キャンセル防止空白文字12=87文字
アイエエエエ! 87モジ!? 87モジナンデ!?
ということで泥非互換のtabキーを使わざるを得ません。
また、すべての列でリード行に最大数のtabキーを入れてもなお、一番左の列から6、7、8…文字しかおけません。(改行キャンセル防止空白文字の削減は場合によるので、削減できなかったものとしています)
この場合、今回の線画だと左から11列目までは最低でも2コメずつ使用することになり、線画だけで30コメを超えてしまいます。
これでは細かな色塗りが出来ません。
この問題の解決策として、36段分の積みを採用しました。
smallは7行以上で改行リサイズが入るので7、8段積みにしました。
この積みも非互換文字は行末のみ!です。
しかしここで新しい問題が浮上します。
泥で38行固定と36段積みの列をきっちりと合わせるにはtabキーの個数を同じにしなければならないのです。
そのためまず、38行固定を3つのブロックに分けて、それぞれのtabキーの個数を統一します。
次にそのブロック分けに合わせて積みのtabキーの個数も調整します。
これで泥でも互換つよつよになりました。
ここまでの調整がめっちゃ大変だったので試行錯誤の跡を貼っておきます。
ようやく線画が終わったので色塗りに入ります。
といっても、線画を下36積みで作った部分だけ上36積みで塗った以外は普通の色塗りと変わりませんので、解説は不要でしょう。
気づいた方もいらっしゃるかもしれませんが、38行固定の色塗りで非互換文字は行末の原則を破っています。しかし、これは少し縮んでしまっても右端が21行塗りの下に潜っているため問題ありません。
おわりに
38行1/4ブロック視コメCAなどという苦行を始めたきっかけは、視コメでより高精細に近い表現ができないか?という考えからでした。
38行を超えるCAを作るには一行に複数段分の表現をするしかありません。その方法として1/2下ブロックと1/2左ブロックを用いるか、1/4ブロックを用いるかの2つを考えました。
1つ目の方法はコメ数がかさむという問題があり、2つ目の方法は互換性をとるのが難しいという問題がありました。
結局2つ目の方法で最終目標である70行高精細に近い視コメCAをそれなりの出来で作れたので満足しています。
非互換文字も上手く扱えば、互換性を保ちつつ表現の幅を大きく広げることができます。
是非皆さんも1/4ブロックを使ってみて下さい。
目指せ非互換文字マスター!