タイトルのマジックが凄ぇ。まるで6ヵ月間アクティブに作り続けていたみたいだ。実際アクティブになっていたのは、ラストの1か月強だけのくせに。気の早いクリエイター達が6月冒頭頃ツイッターに「上半期の4枚」をアップしている時、俺は選べるような物を何も作って居なかったが、ラスト1か月で4枚を越える品を作れた。これはもう、上半期の4枚を名乗ってもいいだろう。夏休みの宿題はラスト3日にならないと手を付けられないタイプ。
折角なので、今回の活動記録を残して公開しておく事にしました。なにせ以前書いたブログ記事で、コメ職人としてのレベルを手っ取り早く上げたかったら「ひたすらリリース。しょっちゅうリリース。そして視聴者の声を良く聞く事」と書いた身の上なので、まずお前自身が実践している所を見せやがれって話だ。口では大阪の城も建つのです。
目の前を通り過ぎそうになったアイディアをキャッチ!! アンドリリース!! 通りすがりのまま逃がすな捕まえろ。千載一遇からの一気呵成。
まあそうでなくとも、公開するか否かを問わず活動記録を残しておく事はとても大事です。スペインの哲学者オルテガ曰く「人生とは何かを為す過程に他ならない」。この「過程」が記憶からも記録からもスッポリ抜け落ちた人生というのは、釘が一本も無いパチンコ台の様なものです。パチンコってのは、釘が沢山打ってあるから玉がぶつかって一番下に行くまで時間がかかる。もし台に障害物が何もなかったら、玉を打った瞬間に下までストンだよ。
毎日しっかり自分の人生に釘を打っておかないと、毎年毎年12月31日や3月31日になって「ああ、今年は一体何をやっていたんだろう」と刹那の一瞬で一年が通り過ぎる。因みにこの記事をアップする時点で上半期はもう通り過ぎようとしてますよ。
「記憶」に自信がある人は大丈夫だろうが、そうでないならせめて「記録」は残しておいた方がいい。手帳でもスマホでもツイッターでもなんでもいいから、自分の足跡を記しておく。その足跡が、パチンコ台の釘になる。それを誰かに向けて公開する必要は特にないけど、折角だから、俺はこのコメントアートのブログを選ぶぜ! いつもの長い前置きが続くぞぉ、気をつけろぉ!
勿論公開する以上は、読み物として面白い物を書きたいという書き手の欲求がある。「何を」やったかだけではなく、「何故」やったのかまで掘り下げる事が出来れば、それなりに面白い物になるのではないかと見積もっています。つまんなかったらゴメン。
何をやったかは見れば誰でも解りますが、何故やったのかは本人のみぞ知るですからね。それと、書きたい事が思い浮かべばその都度コラム的な物を書き綴っていく予定です。「どのように」やったのかについては、制作講座のカテゴリで書く機会があれば書くので今回はサラッと流します。
そんなこんなで本編に入っていきましょうか。
充実したオプション
なんだこの動画はぁ!
とにかく投下してみようずぇ・・・。
と言う訳で、上半期一発目はこれ。上半期は他にもやってたかもしれないが、記憶にないのでちょっと思い出せない。確かゲーム実況動画になんか一発ネタを投下した気が・・・・・・。この動画にしても、ニコる通知に来たから思い出せただけで、もしコメをニコられていなかったら、多分この記事に載っていなかった。ニコる君が怠け者の俺の代わりにしっかり「記録」してくれたお陰で「そうそう、作った作った!」とようやく思い出せましたよ。マイメモリーすら作っていなかったからな。
苦悩と苦労の果てに生み出した物ってのはいつまで経っても覚えている物だが、何の苦労もなくスラスラ作れた物ってのは簡単に忘れる。あぶく銭は身につかず。easy come, easy go.
それはさておき、俺のたべるんごデビューはこちらになります。ニコニコで爆発的なブームを起こしたたべるんごのうた。他のコメ職人達が次々とたべるんごデビューを果たしているのを「うわぁ、楽しそう」と指をくわえて見ているだけだったのだが、これでようやく俺もデビューできた。
俺でもなんか出来そうなたべるんご動画はもっと前からあったのだが、その動画に気づいた時にはすでに王様が投下していた。イヤン、王様ったら本当に手が早いんだから/// アップしてから1日後にはもう投下しているなんて。
今見直しに行ったら、オレンジになるまでニコられまくっているし、視聴者からも大評判だ。流石ですわ王様。
それはさておき、俺のデビューはあくまでもこっちのデスクリムゾンゴの方です(隙あらば自分語り)。
普段「歌詞は静止画ではなく動画で観ましょう」と言っている身の上ですが、これに関しては動画を見る必要すらないです。キャプチャ一枚で事足りる。この動画に何を投下したかというと、「充実したオプション」を投下してきました。
充実したオプション(ドンッ!!)
再現率が高いぞぉ 気を付けろ!! なんだこの充実っぷりはぁ?
・・・・・・今これを読んでいる多くの読者が「ごめんなさい、こういう時どんな顔をすればいいのか解らないの・・・」とリアクションに困った酷く微妙な顔をしている姿が目に浮かぶ。いいんです。大丈夫です。自分の意思で検索して上の動画をクリックする層だったら、上の画像見ただけで多分大爆笑しているはずですから。俺は動画の視聴者に見て貰えればそれで満足です。「充実したオプション」について知りたい方は、こちらの大百科記事に詳細な解説が書いてあります。
この動画のコメント番号14番「充実したオプション」を見た時、「そうだ、デスクリムゾン動画なのに充実したオプションが入ってないやん!」と思いました。なので俺が作らなくちゃ(使命感)となり、即行で作って即行で投下。
動画の足りない所をコメントで補完する事ができる。動画を動画だけで完結させず、コメントやらタグやら市場やらも合わせて新しい作品を生み出そうとするのがニコニコ動画です。実にニコニコらしいコメが打てたなぁと、結構お気に入りの作品です。お気に入りの割にすっかり忘れていたけれども。
ンッーンッーンゴンゴ
次に作ったのはこちらの歌詞。
プレミアムに入会してすぐの時に元動画を発見して、やはり作らなきゃ(使命感)となり作った。デスクリムゾンゴの方を無かった事にして、こちらをデビュー作に銘打とうかとよからぬ企みを抱くまでになったが、それは叶わずに終わる。
この歌詞を作る時の最重要課題は、最短で作り最短で投下する事。何故なら、歌詞の原則は操作系能力者と同じだからだ。「欲しい物は早い者勝ち」。モタモタしてたら越されちゃう。美味しい動画は待っててくれないすぐに誰かのコメの中。
と言う訳で、制作・修正・削除対策・投下練習の全てのプロセスを一日以内に完結させた。さあ、準備は万端! すわ本家動画へ! ・・・・・・と思い本家をクリックしようとしたら、ありえないくらい短時間でコメント数が増えているのを見て「あ・・・・(察し)」となった。
俺が投下練習をしているまさにその時、本家ではshitaレイヤーを使った空耳歌詞が貼られていた。しかもbigで。ぬおぉぉぉぉ!! 4回も投下練習なんてしないで、2回目辺りで突っ込んでいればまだ間に合った!! 自分の仕事の遅さと石橋を叩きすぎる性格があだになる。
貼ろうとしてたら既にshita歌詞が貼られている。ここら辺は、ヒツジ氏も記事で言及しているようによくある事です(歌詞CA制作にあたって) 。なので文章上ではギャーギャー騒いでいますが、実際には「またか」程度のリアクションしかしていません。
今回に関して言えば共存は不可。なにせアルファベットの歌詞というのは、1コメ辺りの文字数がかさむので改行固定がやりにくい。shitaレイヤーが使えなくなった時点で、投下は断念せねばならぬ。う~~~~ん。
う~~~~~~~ん。
大丈夫大丈夫。コメントはいつか流れて貼れるチャンスはやってくる。それにこれは結果論だが、shita bigで空耳を張り付ける彼(彼女?)の振る舞いを見るに、多分俺が先に投下しててもお構いなしに空耳を張り付けていた。コメ同士が干渉して、位置がグチャグチャになった歌詞を晒し続けるハメになっただろうから、「今回は」投下せずにすんで幸運だったと思う。
オーケーオーケー、生きてりゃチャンスは絶対巡ってくる。そんな中、本家動画が一万再生突破。うp主は再生数だけでなく今度はコメント数まで欲しくなったのか、動画に「u」と「n」のフィルターを付け始めたのだ。ぬおぉぉっぉぉぉぉ!!!
はい、終わり! 終了! 閉廷! 折角作った歌詞ですが、生まれて2日目にして死にました。生きてりゃチャンスはあるが、死んだからもうチャンスねーよ! 今後この歌詞を投下する予定はありません。アルファベットの歌詞なのだから、「u」も「n」使いまくっています。レイヤー云々の問題を超越してますがな。流石にフィルターのせいで投下できなくなるのは滅多にない出来事ですね。
コマテを上げて供養です。「まだ投下できると思っていた時のお前の姿はお笑いだったぜ」と呟きながらでもいいので、見てやって下さい。それで少しは浮かばれます。あくまでも少しですが。
なにせこの動画は、コマテで完結する動画ではないのですよ。今回の歌詞には、見ている人が気軽にコメント出来るような「突っ込みポイント」を仕込んでおきました。
恐ろしく自然なノルマ達成。俺でなきゃ見逃しちゃうね。この動画は「たべるんごのうた」のタグが入っていながら、実はたべるんごのうたは含まれていない。あくまで原曲のみが流れているのでノルマが達成されていない。ならば俺がやらなくては(使命感)という、まるでダムの亀裂の第一発見者の様な使命感に駆り立てられて歌詞を作る事になる。
視聴者を単なる「お客さん」にしない。もし自分の歌詞によって、動画に足跡を残す「参加者」に視聴者を促す事が出来たら素敵じゃないか。俺の歌詞を見た人が思わず「ノルマ達成」のコメントをして、それが自然発生した弾幕になった所を想像して、一人ニヤニヤしながら制作に打ち込んでいました。動画のコメ欄を確認したうp主が「ノルマ達成」のコメントを見て「え? なんで!?」と大慌てで自分の動画を見返す所まで想像して一人でグヘヘヘと笑っていました。
まあ、これらの夢はもう絶対に叶わなくなってしまったんですけどね。コマテじゃぁダメなんですよ。あくまでも本家動画に投下する事。そして投下された歌詞に対する視聴者のリアクションや、うp主の反応など、それら全てをひっくるめて初めて実にニコニコらしい「作品」として完結する事が出来る。永遠に未完のまま、制作活動は終了です。
普段は自分一人だけで完結できる作品を作る事が多い俺です。自分の作った歌詞大好き人間ですからね。自分の歌詞を「グヘヘヘヘ」と一人眺めているだけで、40分50分が一瞬で蒸発する事もしばしば。しかしこのコマテだけは、そんな喜びに浸る事なく一抹の寂しさを抱えながら眺めています。制作と鑑賞を主目的にした歌詞とは、目指す場所が根本的に違うのですよ。
現場での歌詞の反応を見てみたかったなぁ。残念。それと、これは作り終わってから気付いたのだが、折角プレミアム会員になったのにプレミアムカラー全然使ってないじゃん!! 基本は白、白背景の時は黒。この2色があれば歌詞は作れる。
ホーネット氏の発注書
次に作ったのはこちらの歌詞。
何か面白そうなので作ってみました。
発注書の通り「黒背景」「コメントでキーボード」「一回のフェードで5回色を変える」です。こんな感じですか? 発注していたのと全然違うじねぇかというのであれば、お兄さん許して! pic.twitter.com/SKcSvDghsv— メモ帳 (@philo_77) June 2, 2020
今まで誰も見た事が無い物だから見てみたい。作らなきゃ(使命感)。
残業ツイートばかりで創作する暇が無さそうなホーネット氏の代わりに作って、道を示しておこう。果たしてこの明らかにコメ数食いまくるであろう歌詞は実現可能なのか、はたまた越えられない断崖絶壁がある茨の道なのか。
それに前回のたべるんごで「1日あれば歌詞は作れる」という事が解った。しかも作るだけで終わらず、キッチリ投下まで持っていける。そうなってくると、作らざるを得なくなる訳ですよ。
ここら辺はゲーマーの特性ですね。ゲーマーには「○○できる=○○せずにはいられない」という特性がある。
タンスを調べる事が出来る=タンスを調べずにはいられないだし、壺を割る事が出来る=壺を割らずにはいられないだし、ハイスコアを狙える位置にいる=ハイスコアを狙わずにはいられないという生き物なのです。
ホーネット氏の発注書を見た時、ああ、これなら作る事が出来ると思ったので、作らずにはいられなくなった訳です。なので、発注書を(依頼されてもいないのに勝手に)受け取ってから、3時間程かけてワンフレーズ作ってみました。
作ってみた結果ですが、たったワンフレーズの4秒間で83コメ使う極めて燃費の悪い代物だという事が解りました。これでフルサイズの歌詞を作ろうとするのは、越えられない断崖絶壁がお出迎えする事になる。せめてサビに突入するくらいまでは作るつもりだったが、早々に断念にして見積書代わりの試作品を提供する事に。
提出したら、ホーネット氏はこれに可能性を見いだしたらしい。超ポジティブ。俺は逆に可能性が閉じたのに。ここら辺は、俺とホーネット氏の「何故作るのか?」の違いが明確に浮き彫りにされた所ですね。ホーネット氏は多分HDA氏と同類の人間だ。
HDA氏は以前の記事で、詩犬氏は自分と同じ匂いがする的な事を書きました(【CA歌詞感想vol.3】詩犬さん『ワールドコーリングPV投コメ歌詞』編)。それと全く同じ理由で、多分HDA氏はホーネット氏に対しても同族の匂いを感じている、はず。
まず自分の中に強力なやりたい事、表現したい世界がある。コメントをその表現したい世界に限りなく近づける事を最優先にしており、場合によってはコメントの枠をはみ出てしまうし、コメントがついてこれない事もしばしば。
自分のやりたい事、表現したい事を最優先にするという事に関しては俺もホーネット氏と同じなのだが、決定的に違う所が一つある。俺が最優先にしているやりたい事は何かというと「コメントで作る事」なんですよ。だからコメント仕様内で作れる物のみ作るし、「投コメは1000コメしか使えない」というのであれば1000コメ以内にキッチリ収める。省コメしながらも、キッチリ自分の表現したい事を妥協せずに表現しきる力量も腕の見せ所さんですからね。それが出来ない時はしっかり自分の未熟さを受け入れる。
なので今回の歌詞は、冒頭ワンフレーズを作った時点で「あ、俺の力量だとコメント仕様内で完成させる事は出来ない」というのが解ったので、これ以上作ろうとは思えなくなった訳です。作れるのであれば「作る事が出来る=作らずにはいられない」になったんですけどね。
しかしホーネット氏は逆に「これならいける! これならやりたい事がやれる!」と可能性を見出した訳です。俺には見えていない世界が見えている。実に素晴らしい。頑張れ♥頑張れ♥ 途中でコメントの枠をはみ出て、コメント以外の手段でやろうとしたり、全く別のことをやり始めるかもしれないが、どんな作品であれ見届けるさ。以前コミュの掲示板で書いたように「学び、成長し、挑戦し続けるその姿こそが一番の『作品』である」のですから。
日々挑戦し葛藤するホネくんが、最後に何処に辿り着くのか俺は見届ける
— HDA (@HDAcom) February 17, 2020
#me too
七色のニコニコ動画
次に作ったのは、七色のBad Apple!! feat. nomico エリアです。
配管氏が投下して、セプテット→Bad apple!!のコンボが繋がったので、その時のマイメモリーを保存しました。俺が担当したのは2:24辺りからです。作ろうと思ったのはまー君氏のツイートを見たからですね。
11thおめでとうー🎉
仕事終わったら貼りに行く!:七色のニコニコ動画 #sm7233711 #ニコニコ動画 https://t.co/IWdFoTyIBS— ・M・(まー) (@x_0227) June 2, 2020
記念日だとは知らなかった。確か七色ってBad Apple!! feat. nomico と魂のルフランあったよな。片方だけなら作る事が出来る=作らずには居られない。という訳で作りました。作る以上は、他の動画では絶対に見れない物を作りたい。この動画でしか出来ない物を作りたい。その結果、こんな感じの歌詞が出来上がりました。やりたい放題出来るって素晴らしい。
defontで2588を使っているせいで、スマホは勿論、macですらちゃんと見れているか怪しいですが、生憎互換作業をしてそれを調整している時間は無い。迷うな突っ込めゴーゴーゴーゴー!! 俺自身は互換をどの様に考えているのかというと、互換を考慮しなかった事で発生するトラブルよりも、互換に縛られて行動力が鈍る方が問題だと考えてます(コメントにおける制作と互換の経済学)。「完全に互換されたコメを作ろう」というのは、行動力を鈍らせる呪いの言葉なんですよ。
「なぁに。祭なのだから、俺がグチャグチャになった歌詞を投下しても一瞬で流れ去るからダイジョブダイジョブ」という事で、ゴーサインを出して作り始めました。しかし作ったはいい物の、どうにもこうにもコメ速が加速する様子が無い。
あ・・・・あれ? 今現場に投下したら、コメント寿命半年コースに突入しそうな雰囲気。とりあえず人が集まるまで、投下練習をして待とうと思いました。ひたすら投下練習をして520コメになった所でふと思う。「これ、いくら待っても集まらないんじゃないか・・・・・・・?」
ここまで練習した以上は、今度は投下しない方が躊躇われる事態になる。一体何の為にここまで練習を積んだのか。でもミスらず出来るかまだ解らないから、もう一回だけ通しで投下練習をしておきたい・・・・・・。石橋を叩いて渡らない性格とは言え、流石にビビリすぎだろ。投下すべきかしないべきか、それが問題だ。
面倒くせぇッッ! もう突っ込んじまえ!! それにまー君氏は仕事終わったら貼るとツイートしているのだから、絶対に貼る。今投下すれば、後続があるはずだ。という訳で、実際に貼ってきました。練習通りに、いつも通りに、コマテと同じ事をやり切れと言い聞かせ、震える手でなんとかノーミス投下に成功。
すげぇ緊張しました。なにせ組曲系の動画って、内部の人間関係が固まっていますからね。ガチガチに人間関係が固まった高校3年生のクラスに、転校で途中から編入してきた陰キャが教室のドアを開ける瞬間よりも緊張しました。めっちゃアウェイ感溢れる場所。
その後は、宣言した通りまー君氏が大量のCAを投下し始めたのを見て、ようやく一安心する事が出来ましたよ。流石はやると宣言した以上は必ずやり遂げる男。
因みに俺はこの投下後、まー君氏の以下のコミットメントを思い出し、触発されて初めて組曲の祭りに参加する決意をしました。
6/23は、有休取得済みです。
よろしくお願いします。— ・M・(まー) (@x_0227) June 3, 2020
ゲーム理論において、対戦相手を動かすにはコミットメントが重要だとはよく言われる事。んで、この「コミットメント」とかいう横文字はどういう意味なのかというと、馴染みある日常的な言葉に置き換えると「スゴ味」になります。
こいつがやると言った以上は、絶対にやるという「スゴ味」!
この「スゴ味」があるからこそ、周囲の人間は宣言された「まだ成し遂げていない事」を必ず起こる未来だと前提して行動する事になる。
今回の七色もそうだったのですが、こういう祭りの時「俺に続けーーー!」って感じで真っ先に飛び出したのに、振り返ったら誰も付いてこなかった場合「ええーーー!??」ってなりますよね。その姿を想像したら一歩踏み出す事を躊躇してしまう。
しかしここで「スゴ味」のある人間が、「俺が絶対に後に続く! 絶対にだ!」と宣言したら、それは必ず起こりうる未来だと確信し、安心して行動を起こす事ができる。まー君氏が「23日組曲に貼る」と宣言した以上、それは必ず起こる未来だ。
だから俺は安心して制作する事が出来ました。責任を負わなくていい。ちょびっと一発ネタを投下してサッと立ち去るだけでいいという気楽さ。そのちょっとの気楽さで「お客さん」ではなく「参加者」の立場に立てるコストパフォーマンスの高さ。こりゃぁ、便乗するっきゃないでしょ。
まあ、実際の組曲13周年の時はこんな心配が地平線の彼方へ消し飛んでしまう程、大盛況でしたけどね。何故こんなに人が増えたのかは考えられる要因が有り過ぎて解らない。例年に比べて人が何百人も増えた理由や、何十人も増えた理由は解りませんが、「一人」が増えた理由ならハッキリと解っています。まー君氏が「スゴ味」のあるツイートをし、俺がそのツイートを見た。それが一人増えた理由です。
さくらんぼキックッッッッ!!!
次に投下したのはこちらの動画。
きょ・・・・・・強烈なデモンストレーションだッ!!
これ見よがしのshita big redッ !!
コメントとは勢いだッ!!
コメントとはパッションだと言わんばかりッッ!!
こッ・・・これは「CAは映像を覆い隠す妨げになってはいけない」というドグマに対しての明確なアンチテーゼだッッッ!!!
10割のパッションで作りました。https://t.co/bfLSnxjZ8T
— メモ帳 (@philo_77) June 7, 2020
いやぁ、これを作っている時は凄い楽しかったです。バキを知らない人には全く意味不明な代物に仕上がっている事でしょうが、それでも「これを作らずにはッッッ!! 投下せずにはいられなかったッッ!!」という俺の熱量だけは感じ取っていって下さい。感じ取りたくもないかもしれませんが。
これを投下した頃、ニコニコのランキング上位をバキが埋め尽くすという事態が起きた。俺はそれらの動画を見て「久々にバキのタグを巡回しよう」と動画をハシゴしてたら見つけたのが上の動画。
新作・・・・・・・アガってンじゃんッッッ!! 1か月以上も前に、さくらんぼキックの死刑囚編がアップされていたとは気づかなかった。ニコニコでバキを検索した人なら絶対に知っている初代さくらんぼキック。それの2代目が誕生していたとは。
期待して動画をクリックしたのだが、やはりコメントが付いていないと寂しい。特に技術もいらないから、誰か字幕を入れてても良さそうなものだが、誰もやっていない。投稿から1か月も経っているのに。そもそもコメントは俺が見た時点で9コメントしかされていなかった。
歌詞の原則は「欲しいものは早い者勝ち」と上の方に書いたばかりだが、今までもこれからも誰も字幕を入れなさそうだ。だったら俺がやるしかない(使命感)。「職人来てーーー」と情けない悲鳴を上げる暇があったら、お前が職人になるんだよッッ!!
歌詞の原型は既に初代さくらんぼキックで出来上がっているが、歌詞は動画に合わせたオーダーメイドが基本。なので過去の歌詞を流用しつつも、この動画にジャストフィットする新作を拵えよう。オーケー歌詞のコンセプトは決まった。
この歌詞を作るのには結構時間がかかりました。いや、歌詞の制作自体はかつてないほど一瞬で終わったのだが、制作の資料として、バキのコミックを調べなおすのに結構な時間がかかりました。大掃除をする時に荷物を包んでいた古新聞を見つけて「そういや昔こんな事があったねぇ」と読みふけっている内についつい何時間も経過するのと同じ現象ですね。いかんいかん、目的を忘れるな。
お陰で、初代には無かった歌詞や字幕を生み出す事が出来て、とても楽しかった。
特に最後の字幕は、うp主との対話が上手くいったと思える例だ。そこの映像の正規歌詞は「ポロリ こぼれた涙 さくらんぼ」です。何故うp主はこの歌詞の所にこの映像を入れたのか? というのを突き詰めるとどうなるか?
さくらんぼというのは、キスのメタファーとして捉える事が出来ます。「さくらんぼの茎を舌で結べる人はキスが上手い」という俗説があるが、バキ世界の住人はそれをさくらんぼの茎どころか釘や木の枝でやってしまう。何故うp主はここでこの映像をぶち込んだのかというと、これはうp主が仕掛けた「シリアスな笑い」なのです。
これに気づいた時俺はかなり大爆笑してしまったので、「オーケーオーケー、ならばこのシリアスな笑いを引き出す字幕を投入してやろうじゃないか」となり、この字幕に決定しました。「何を」書き込むべきかは「どのように」作品を読み解くのかによって変わります。動画を見て、もしも俺が全く別の読み解きをしていたとしたら、全く別の字幕を書き込んだでしょうから。
因みにこの作品は、制作は一瞬でしたが投下練習も一瞬でした。考慮すべき事も殆どなかったですし。このコメントが他のCAを遥か凌駕すると思える点が一点だけあります。それは「紛う事なき互換性最強ッッッ!!」という所ですね。
「地上最強の互換CAを知りたいかーーーーーーッッッ!!」
「ウオオオオオオオオオォォォォッッッ!!!!」
「わしもじゃ、わしもじゃみんな!」
その答えがこれです。なので、事前に憂慮すべき事が殆どなく、投下練習もたった一回だけで乗り込みました。ダイジョブダイジョブ、こんな簡単な歌詞を俺がミスる訳ないじゃん。
ぬおおおおおおおおおおおおっっ!!
貴様は事前の投下練習を舐めたッッッ!!
まず、コメント欄にコメをセットしました。セットした後に「あれ、ちゃんとタイミング合わせたかな?」とシークバーを何回も弄っている内に、セットしてある事を忘れて、流れ作業でもう一回コピペを繰り返したのだ。その結果が一番下の失敗コメだよ!
みんな、どんなに簡単なコメでも、事前にしっかり練習しような!!
コラム:失敗にどう向き合うか
折角の機会だから、失敗とどうやって付き合っていくか書いていきます。上手くやる方法や上手いやり方を語りたがる人は多けれど、失敗について語る人はあまりいないですからね。投コメやコマテに引き籠って一歩も出てこない人であれば無用の知識だが、投下する前提で作っている人ならば、必修科目です。
何故ならいつか絶対失敗する日がやってくるから。勿論、一度も失敗しないのが理想かもしれないが、どんなに足掻いてもヒューマンエラーはいつか起きるのです。人間だもの。
失敗の処理は病気の治療と同じで3つあります。根本療法と対症療法とワクチン療法です。
1、根本療法
根本療法というのは、病気の原因その物をなくしてしまおうという治療法です。失敗には失敗するだけの原因があるのだから、その原因を事前に悉く潰しておこう。失敗する原因がなくなれば、失敗するという結果も起こらない。
やたら複雑なCAになればなるほど失敗率は上がるのだから、なるべくシンプルな構造を心掛けるとか。ヒューマンが行うからヒューマンエラーが発生するのであり、だったら人間がやらずにツールにやらせるとか。
事前に徹底した投下練習を行うのも、根本療法の一つですね。練習で出来ない事は試合でも出来ないと言われる様に、練習で何回も失敗しているのであれば試合中も失敗する。ほぼ確実に。せめて練習はノーミスで出来る様になって、本番でも練習と同じようにやればいいという状態まで持っていこう。
ただこの事前練習は、積み重ねる程に成功率は上がるが決して100パーセントになる事はありません。どんなに練習してもミスる時は簡単にミスる。人間だもの。
俺の場合、上で書いた七色のニコニコ動画は事前に500コメ近い投下練習をしていたお陰で、何とかノーミスで投下できました。しかし後述する組曲の方では、700コメ近い投下練習をしたにも関わらず、一か所ミスりました。人間だもの。
いやぁ、初めての祭りデビューでしたからね。生まれたての小鹿の様にプルプル震える手で投下したのだから、そりゃぁミスりもするわ。練習を繰り返したと言っても、まだまだ練習が足りなかった。本番でも緊張せずいつも通りのパフォーマンスが出来る程の練習を積んでこなかったという事。祭りの本番を体験した場数が圧倒的に少ない。
練習と本番があんなにも違うものだったなんて。
失敗しないのが一番だが、どう足掻いても失敗は起きる。ならば実際に失敗した時どう対処するかというのが、次に述べる対症療法の考え方です。
2、対症療法
対症療法というのは、失敗しないようにするのではなく、いざ失敗した時にどうやって被害を最小限に食い止めるかというもの。ようするに、どうやって誤魔化すかという話ですね。
俺が実際に誤魔化しもとい適格な対処を施した例はこちらですね。
俺がこの動画に投下していた時の話。
何か映ってるぅぅぅぅ!!!!!
これもさっきのさくらんぼキックと全く同じ理由で発生しました。コメ欄にセットして、色々弄っている内にセットした事を忘れてまたコピペ。学習しろバカ!! しかも厄介な事に、今回に限っては「まあ、いいか」で済ます事が絶対に出来ない状況に追い込まれていたのですよ。
動画のうp主には、コメントを色々弄れる権限がある。だからこの動画に投下する時、事前にmonmon氏から「うp主権限で何か便宜をはかりましょうか?」と提案されていたのだが、それを聞いた俺は「心配ご無用! 投下技術も含めてコメ職人の腕の見せ所です! 俺をそこら辺のヒヨッコと一緒にしないで下さい!」的なメッチャ威勢のいいタンカを切ってしまっていたのです。
そんなタンカを切っておきながら、「あの~~~monmonさん。折り入ってご相談したい事がありまして」とどの面下げて言えようか。カッコ悪いってレベルじゃねーぞ!!
自力で何とかするっきゃねぇっ!! しかも今すぐに!
本番投下中だというのに、大急ぎでコマテを開きました。そしてコマテに失敗コメを再現し、それを2588で隠すコメを作り、AI削除対策を施し、本番動画に戻って大急ぎで投下。
なんという事でしょう! あの酷い位置にあった文字が消え去り、そこには最初から何も無かったかの様な風景が! 上のマイメモリーには失敗コメを残したまま公開していますが、多分誰も俺の失敗には気付いていないはず。失敗を誤魔化すもとい適格に対処する技術もコメ職人の腕の見せ所です。
絶対に失敗しないのが真のベテランなのかもしれんが、どんなベテランでも失敗はするんです。人間だもの。超ベテランのozto氏だって失敗はしてます。しかしそこからのリカバリーも含めて、やはりozto氏は超ベテランです。
ozto氏が失敗をリカバリーしたこちらの記事は、戦争映画のワンシーンみたいで最高にカッコイイですよ(勝手に補修してキャプチャ!)。戦争映画でメッチャ良くあるシチュエーションなんですよコレ。40年前50年前の戦争で生き残った伝説の老兵が、倉庫に入ってホコリを被った木箱を開けながら「やれやれ。またこいつを使う日が来るとはのう・・・」と呟き、木箱を占めると同時に場面切り替え暗転ドーン。そしてピンチの最前線に現れ「偉いぞよくぞここまで耐えぬいた。見る事も戦いじゃ若いの。ここから先はワシらに任せておけ」みたいなシチュ。
うわぁぁぁぁ、メッチャ格好いぃぃぃぃぃ!! 木箱を開ける事になった理由は死ぬほど格好悪いけど!!
みんな、どんな簡単なコメでも事前にしっかり練習しような! 対処できる失敗であればいいけど、対処できない失敗もいっぱいあるのだから、失敗しないのが一番の対策です。ただ、失敗した時に「まだ修正できる可能性は残されているかも」と考える訓練はしておくといいですよ。それらの経験を積み重ねる事が、上達に役立ちます。
3、ワクチン療法
ワクチンというのは、死んだウイルスや弱ったウイルスを体内にいれる事で免疫を作り、元気溌剌なウイルスが来ても対応できる様にする療法です。つまり沢山失敗をやらかしておけば、大失敗が来ても平然としていられるって事ですよ。
最初の頃は失敗する度に「うわぁぁぁぁ、大変だ! 失敗してしまった!」と騒ぐ事でしょう。失敗したら「何か大変な事が起きるのでは」という不安と恐怖に襲われる。しかし何回も繰り返し失敗している内に「言うほど大変な事なんて何も起きていないよな」という事に気がついてしまう訳です。
ベテランと新人を分ける物って、ここなんじゃないかと思うのですよ。技術の保存と伝達を行うインフラが整えば整う程、新人でもベテラン並みの作品を作る事は容易になっていく。作品だけ見てベテランと新人を区別するのは難しい。しかしそんな中でもベテランと新人を明確に分ける境界線は、ベテランは圧倒的に失敗慣れしているという所ですね。
新人が失敗すると「うわぁっぁ、失敗しましたゴメンナサイすいません、しばらく自重して大人しくしてます」と叫びたい衝動に駆られる事でしょう。俺も始めたばかりの頃は、失敗する度に枕に顔を埋めて悶絶していた。いやだ! もう二度と歌詞なんて作らない(でも次の日にはもう作り始めている)! という事が何回あった事やら。
でもベテランが新人のそんな様子を見たら、かける言葉は一つしかないよ。
実際、失敗を失敗として気にかけているのって、失敗したと思い込んでいる本人だけってのが殆どですからね。
個人的な経験則だが、失敗しても最後までキッチリやり切る方が視聴者のウケはいい。失敗したら途中でやめて、しかも「失敗しましたごめんなさい」的な謝罪コメを残すのはあまりウケが良くない。出来損ないの残骸と謝罪コメだけ残して立ち去るくらいだったら、「ああ、この人はホントはこういう事がやりたかったのね」としっかり伝わる物を残していこう。
例えミスったとしても、
「いえ、これが完成品ですけど何か?」
ぐらいの厚顔無恥さは持ってキッチリやりきった方がいいです。
これが完成品ですけど何か?
それに、キッチリやる事をやっているのであれば、失敗したとしても投下した人の想いとか熱量とかはちゃんと視聴者に伝わります。何がスゴイのかよく解らないけどとにかくスゲーー!! って感じで視聴者は喜んでくれますから。実際ツイッターを検索してみても、明らかにスマホやiphoneでキャプチャして、グチャグチャに崩れたCAをアップしながらも「初めて職人を見れた!」「職人ってやっぱスゴイ!」みたいに喜んでる人は大勢います。
製作者本人から見たら、グチャグチャに表示されたコメなんて失敗作みたいな物なのでしょうが、それでも伝わる物はしっかり伝わっているのです。しかし、もしこれが途中でやめた残骸と謝罪コメだけだったら、この人は途中で逃げ出したという事しか伝わりません。
途中で失敗しても嘆かず最後まで投下出来る様になった? ようこそ───────、「こちら側」の世界へ。
ルイズルイズルイズうわぁぁぁぁぁぁ!!
さて、次に作ったのはこちらの歌詞です。
ボイル君の疑問に答えました。かつてこれほど意味不明なCAを作った事はありません。コメ欄を埋め尽くす冒涜的な呪詛に、SAN値を削られながら作りました。 #コメントアート #ルイズコピペhttps://t.co/QN43imZiYi pic.twitter.com/ZhrbrpSXMG
— メモ帳 (@philo_77) June 13, 2020
もうハッシュタグの時点で面白い。#コメントアートってのは解る。良~~~く解る。でもそのタグと一緒に#ルイズコピペがあるのは、解らない。一体何の動画かサッパリ解らない。一体何の動画なんですかと訊かれても「一体何の動画なんだろう」としか答えようがないです、ハイ。
今回は最後までキッチリやり切ったので、一応コマテ動画を上げましたが、もう動画説明文で説明する事を放棄してますから。
これをクリックした視聴者は当然様々な疑問を抱く訳ですよ。「この動画は何?」「なんで作ったの?」「何がしたいの?」「冒頭の空白部分は何?」などの疑問にどんなに丁寧に応えても、納得させられる訳ないだろうが! ノリと勢いで作った一発芸をクドクドと説明するってどんな芸人殺しやねん!
上でも書いてある様に、これはボイル氏の「ルイズコピペのCAってなんだろう」という疑問から生まれました。
う~~~~~~~ん。
う~~~~~~~~~~~~~~~~~ん。
何だろう?
何気ない疑問を無視せず、あーだこーだと丁寧に考えていくのが哲学という営みだ。俺がしばらくルイズコピペを哲学していたら、「多分こうではないか」というアイディアの原型が浮かんだ。アイディアをキャッチ!!! アンドリリース!!
よし、作ろう。
それにこれは、ボイル氏に俺の力を見せつけるいい機会だと思った。実力は語る物ではなく見せる物。絶えず良い刺激を与えてくれる若者には実力を見せつけたい! あわよくば、尊敬の眼差しで見つめられチヤホヤされたい! そして素っ気ない態度で「ま、この程度なら出来て当然だけどね」と大物ぶりたい! まあ、この作品を実際にボイル氏に見せたら、尊敬されるどころかドン引きされて距離を取られましたけどね。
記号を自在に操るのがCA職人ならば、文字を自在に操るのが歌詞職人という存在だ。歌詞職人の文字を操る能力、しかとその眼に見せつけてやる。
歌詞制作RTA開始!! 結果は8時間5分! タイム短縮にあたって、一番の強敵だったのは「俺、何でこんな物を作っているんだろう?」と正気に返る事。果たしてこれは土曜日の午後を全て墓場に捨ててまで、召喚する価値がある物なのだろうか?
でもなぁ。いざ作っている時は、みんなが口をポカンと開けて呆れ果てている姿を想像したら、もうそれだけで次から次へと溢れ出てくる創作意欲を抑えられなくなって・・・・・・・
もうワクワクが溢れすぎていて、他には何も考える事が出来ませんでしたね。他の事考えてたら、途中で投げ出してただろうし。
しかもこの課題は、制作RTAで実力を見せるには格好の課題なんですよ。例えば他の(まともな)動画の歌詞で制作RTAをやって1時間で制作できたとしても、「本当は以前作った歌詞を、まるで今作ったみたいに提出してるんじゃないの」と疑いの眼を向けられるのは避けられない。例え生放送で公開していたとしてもだ。
しかし今回の場合「本当は昔作ったルイズコピペのCAを提出しているんじゃないの」という疑いを向けられる事は絶対に無い! 以前に作っている訳ないだろうが! 間違いなく、ボイル氏のツイート以後から制作を開始したという事を証明できる。コマテを公開したのは、タイム証明の為でもあります。直したい所が見つかっても、絶対に投コメを弄って最終投稿時刻を変更するつもりはありません。
こんな事してないで他にやるべき事があったと思うのだが、みんなの言葉を失って呆れ果てた顔が見れたので(見えてないけど)この上無く大満足です。
そして組曲へ
そして上半期最後の歌詞は組曲13周年の、03:56から始まるアンインストールエリアです。
03:50で阿久津がパンティを着け始めたのに対抗して、俺はアンインストールで歌詞に緩急を付け始め、AIRに引き継ぐコンボが繋がりました。俺が投下するまではエアーマンからのコンボが繋がっていたと思うのだが、投下し終わる頃には流れ始めていた。祭りスゲェ。
初めて祭りというものに参加してきました。デビューです。初体験です。初めてなのにあんなに激しくするなんて//// 上で書いた七色の時は、記念日ではあったけど祭りという感じでは無かったですね。コメント投下している時、コメ欄に俺しか居なかったし。ゆったりと落ち着いて投下する事が出来ました。
しかし組曲の時は、これを祭りと言わずして何を祭りというのかと言わんばかりのコメント速度! コメントリロードをポチポチ押す度に、新しいコメが入力され続けて止まらない。
「ところで、このコメント欄を見てくれ。こいつをどう思う?」
「凄く・・・・・・・・速いです/////」
「ああ・・・サーバーん中がパンパンだぜ」
どこにどんなコメントがされるのか全く予想不可能。そうなってくると厄介なのが、アンインストールエリアが置かれている場所だ。アンインストールは、3分台のリーフと4分台のリーフにまたがっている。誰かが真っ赤な誓い弾幕やエアーマンエリアに投下すると、3分台のアンインは流れるが4分台のアンインは残る。
AIRやひぐらしエリアに投下すると、4分台のアンインは流れるが、今度は3分台のアンインが残る。つまり、いつまで待ってもどちらかのリーフは残っている状態が続く訳ですよ。
組曲の職人みたいに、コメントの状況に応じて柔軟に対応できればいいのだが、それを祭り初体験の新人が真似するのは無理ってもんですよ。俺の作った歌詞は柔軟性の欠片も無い代物ですからね。「ここを弄って4分台から開始しよう」みたいな応用が利かない。
しかも、組曲の制作歴1日のキャリアしかない俺が持っている弾は、これ一発のみ。この流れを見るに、23日中に投下できるチャンスがあるとしたら、一回あるか無いか。百発百中でもまだ足りない。狙うは一発必中!
投下するタイミングを見計らっていたのですが、いつ動画を開いてもベストなタイミングはやってこない。「あ、そろそろもう片方のリーフも無くなりそう」と思って様子見していると他の人が投下するし、片方だけ完全に無くなると、まるで真っ赤な誓いエリアみたいに「アンインストール アンインストール」の弾幕を張る人が現れて更に予測不可能になるし。
祭りのキャリア1日の俺だが、そのたった1日で分かった事がある。祭りの最中にベストのタイミングは絶対にやってこない。ベターなタイミングが来たらその瞬間に突っ込まないともうチャンスは無いと思っていい。「いや、まだだ。もう少しまてばもっとベターなタイミングがきっと・・・・」と、何回もチャンスを見逃してきた教訓から導き出されました。
突入タイミングの計り方が完全に敗北者じゃけぇ・・・・・。
最早俺は、高速道路に入れず高速分離帯でウロウロしているペーパードライバー状態になっていました。外から見ている時は全然解らなかったのですが、組曲の職人ってのはこんな激しい戦場で常時戦っていたのかと、凄まじさを肌で実感しましたからね。
初めて東京にやってきたド田舎者みたいに両手で地図を広げながら立ち往生していたら、そんな田舎者にコミットメントの塊こと、まー君氏が声をかけてくれました。アンインエリアに投下できなくて困っていると相談したら、「伊吹さんがひぐらし投下すれば空くかもね」となり、伊吹氏こと王様がやってきて、王様につられて王様の相棒であるヒツジ氏までもがやってきて、組曲のベテラン3人による、天上会議が開催されました。
これを俺視点で見るとどういう状況だったのかというと、クラスの実権を握る陽キャ3人に囲まれたコミュ障が「あ・・・・う・・・・・あぁ・・・・・」と一言も話し合いに参加する事が出来ないまま、『俺に関わる何か』が決まった状態です。
ヒツジ氏が過去に作ったAIRを投下すれば、ちょうど俺が投下出来るスペースが空くという話になった。
え?
実際に「貼れるかもしれない」と実感し始めたら、手が震えるわガラスの様に繊細な俺の胃袋が収縮するわで、逃げ出したくなりましたからね。実際さっきまでは、投下できないと知った時は内心ホッとしていたんですよ。「あ~~残念だ。本当は貼りたくて貼りたくて仕方ないんだけど、空いてないんじゃ仕方ねーよなー」って言い訳し続ける事ができる。それが一転して「ねぇ、今から貼れるよ!!」ってか? ヒツジ氏は晴れ男なのか?
胃を抑えながら「待って下さいヒツジさ~ん。まだ俺の心の準備が・・・・・・」とコミュ障が意を決して会議に参加しようとしたら、ヒツジ氏が何の躊躇もなく現場に飛び出した。
え!??
ええええええ~~~~~~~~!??????
これに合わせろって!? 逃げ出せなくなったじゃんッッッ!! アイタタタ胃が・・・・・・。ここで逃げたら信頼を失うってレベルじゃねーぞ。もし今後俺が同じ状況で困ったとしても、二度と力を貸してくれなくなるぞ。
それにもしヒツジ氏が開いたこの活路を活かせなかったら、今後投下するチャンスは絶対に現れないと組曲歴1日の俺の勘が囁いている。もしここで後ちょっとでもグズグズしてたら、折角の4分台リーフに真っ赤な誓い並みの弾幕が投下されると確信を持って言える。やるっきゃねー、穴の空きそうな腹くくれ!!
応えてやるさッッ・・・・・!!
アンインストールとAIRの連携プレー達成!! 互いに互いのコメントを押し出しあう激戦区でありながら、アンインストールとAIRが共存したマイメモを作れた。衝突を考慮して「組曲の歌詞はnakaで始まりnakaで終わるようにする」と決めていたのが功を奏した。上のマイメモでアンインとAIRの境界線は、「衝突」ではなく「引き継ぎ」です。
投下して俺の歌詞が流れ去った後も、時たまアンインエリアを確認したのですが、3分台4分台のリーフが共に空く絶好のチャンスは、俺のパティシエコマンドを付けた歌詞が流れ去ったその一瞬だけ。後は、俺が観測出来る範囲ではチャンスは二度と来なかったですね。
肝心の歌詞は震える手で入力したので一か所ミスってます。明らかに美しさを損ねている不規則なコメがある。もう一回貼れるチャンスがあれば、ノーミス投下にチャレンジしようと思ったのですが、まあいいや。
これが完成品ですが何か?
まだ作ってないのにこれを言うのは負け惜しみに聞こえるかもしれないが、この失敗のお陰で新技のヒントが見つかりましたからオーケーです。次組曲に投下する時は、これを応用させた新技をご披露する事をお約束します。
今回の件。ヒツジ氏の協力が無かったら、歌詞はお蔵入りになっていた所です。貼れたのはあの時あの瞬間のみ。本当にありがとうございました。お陰様でその日は油物が食えなくなるほど胃が大変な事になり、数時間はベッドの上でのたうち回る事になりましたが、それを補って余りある喜びがそこにはありました。マジで頼れる兄貴分。
それと、組曲13周年の配管生が気になって見ようとしたら、コミュ限だったのでコミュ登録してタイムシフトを見てきました。いやぁ、配管氏にあそこまで取り上げて頂き、光栄恐縮の至りです。スランプにハマってドン底まで陥ったら、あの時の放送を思い出してグヘヘヘと蘇ろうと決めたので、心のマイメモリーにしっかり記録しました。
終わりに
長々書いてきましたが、伝えて置きたい事は「コメントを弄るのは面白い」って事だけなんですよ。一行で終わるなら最初にその一行だけ書いて終わりにしろよ! って突っ込まれそうだが、楽しい事を語ると長々話したくなるのは仕方ないじゃん。
ラスト1か月で上半期の4枚を選べるほど活動してきたのだから、このペースで行けば後1か月で下半期の4枚を作れるな、って考えるのは優等生の算数です。なにせ艦これイベが事前情報の時点でかつてない泥沼の勝負になると解っているので、しばらくコメント活動は引退する事になるかもしれん。
言っておきますが、俺は毎回毎回作るたびに引退してますからね。毎年引退してますが、毎年復活しているので、なんやかんやで2017年から毎年最低一本は作品を作っている。たった一本かよと侮る事なかれ。
コメントに中毒性はありません。簡単に辞めれます。何回も辞めている引退のベテランである俺が言うのだから間違いありません。
ただ折角のプレミアム会員期間中に、もう少しやっておきたい事があるので時間が許せば今年はもう少しだけ活動する予定です。歌詞なら一日で作れるのですが、今やっている装飾というのは1コメ作るのに30分40分平気でかかるので、いつ完成するかは解りませんが、お披露目できる日が来るといいなぁと思ってます。
生憎ここでコミットメントはしませんよ。俺みたいなダメ人間は、コミットメントをすると「やりたい事」が「やるべき事」に変化して全部投げ出したくなってしまいますから。長くなりましたが、今回の記事はここまで。
それでは、次回の記事までごきげんよう。