各種スマートフォンアプリとの互換性確認(点字編)

各種スマートフォンアプリとの互換性確認(点字編)

点字CAを作るうえで一部スマホアプリで挙動が異なっていたため確認したものになります。
スマホブラウザは今回ノータッチです。悪しからず。


検証環境

PCブラウザ:Windows10 Googlechrome

iOS    :iPhoneXs iOS14.7.1

Android  :SHARP AQUOS  android10.0

Androidのキャプは配管さんに依頼しました、ありがとうございました。
ルーレット回すので忙しい中、付き合って頂き大変助かってます。

 

スマホアプリとの互換性を確認する前にPCブラウザ間で確認した結果を画像2枚で紹介。

■win10 chrome-FF gothicコマンド

■win10 chrome-FF minchoコマンド

win10のブラウザ間の互換性は問題無さそうでした。

過去確認した際はwin7↔win10間はIE以外は特に問題なかった結論でした。


検証結果

というわけで本題。

検証結果として、PCとiPhoneでは同じ挙動でしたが、Androidのみ一部挙動が異なっていました。
下記黄色塗りつぶしが挙動が異なっていた点字Unicodeになります。全15種類。

・U+2808「⠈」
・U+2810「⠐」
・U+2818「⠘」
・U+2820「⠠」
・U+2828「⠨」
・U+2830「⠰」
・U+2838「⠸」
・U+2880「⢀」
・U+2888「⢈」
・U+2890「⢐」
・U+2898「⢘」
・U+28A0「⢠」
・U+28A8「⢨」
・U+28B0「⢰」
・U+28B8「⢸」

挙動が異なる対象ですが、全て右側にのみ点が表示されているものでした。覚えやすい。
この15種類、Androidで確認すると点が全て左側に寄った表示になります。(反転表示される)

各画像ついては次の検証ログに纏めてます。


検証ログ

今回検証したエビデンスになります。gif画像をぺたぺた貼っています。
フォントコマンドはgothicのみで確認しました。


1.U+2800-U+280F


2.U+2810-U+281F


3.U+2820-U+282F


4.U+2830-U+283F


5.U+2840-U+284F


6.U+2850-U+285F


7.U+2860-U+286F


8.U+2870-U+287F


9.U+2880-U+288F


10.U+2890-U+289F


11.U+28A0-U+28AF


12.U+28B0-U+28BF


13.U+28C0-U+28CF


14.U+28D0-U+28DF


15.U+28E0-U+28EF


16.U+28F0-U+28FF


まとめ/余談

今回の検証を踏まえ、点字でCAを作る際のPC↔スマホアプリ間のポイントを簡単に纏めてみました。

・PCブラウザ間の挙動に相違なし。
・PCと比較してiOSは点がかなり小さい&全体的に左寄り。
・PCと比較してAndroidは点が一回り程小さい&一部点が左右反転する(全15種)。

他にも点字サイズと同幅の空白文字がないため、空白文字と組み合わせる際調整が大変だったりします。
検証ログを参照すれば分かりますが、U+2800はPCブラウザで若干幅が狭まります。(スマホアプリだと同幅)

他にもTogetterには点字に関する呟きを纏めてあります。合わせてご覧くださいませ。
【コメントアート】点字記号に関するログ(2016〜現在)
なお今回検証した環境以外に挙動が異なる場合があるかもしれません。
発見した場合はこの記事のコメント欄やTwitterにて教えてくれたら嬉しいです。


また余談ですが、下記サイトでも似たような確認をしており、同じく各種環境の挙動についてまとめてありました。

Unicodeの点字でお絵かき

上記画像、一部の点字が間違っている対象ですが、今回確認した挙動が異なる対象と同じ15種類でした。
同じ表示フォントだったんですかね。

 

改めて感じたのはどの界隈でもこうやって検証する人たちがいるんですなぁ。

 

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