はじめに
ニコニコがやられてから、かれこれ一週間が経過しました。最初はニコニコが使えない数日間でCA作って待ってようぜみたいな空気だったのに、まさかの復旧見込みが1か月後!しかし転んだらただでは起きないニコニコ、すぐにニコニコ動画Re:仮(通称りかり)がサービス開始し、ちょっとしたお祭りになってるらしいです。乗るしかないこのビッグウェーブに!と意気込んで、CA制作者さんたちがまとめてくれた(仕事が早すぎる)りかりの仕様を覗いてみたら、まさかのコメント20文字まで。どないせいっちゅうねん。しかも実際にいじり始めて分かったのが、コマンド10文字までの制限がめっちゃくちゃきつい。
でも追いつめられるって燃えるよね。
画面の向こうの君もうんうんと頷いているはず。だってCA制作者はみんなドMだもんね。それはさておき、ドット絵ではないフルカラーCAには絶対に必要なCAの技術があります。それは「固定」です。今回、ねぎまさんとxpaさんが段スクをりかり対応にアップデートしてくれました(仕事が早すぎる)。そのおかげで通常はできない改行がAPIをたたくとかいう謎の技術で出来るようになりました。つまり固定ができるのです!さあ作ろうフルカラーを!
つくったもの
今回作ったのはランカちゃんのキラッ☆です。理由はもちろんあの伝説のCA動画「キラッ☆を投コメで再現してみた」(https://www.nicovideo.jp/watch_tmp/sm5202963)が視聴可能になったからです!完成品はこんな感じ。
ちょっと微妙ですが、まあキャラが分かるのでヨシ!本絵を広くとりすぎたのが反省点です。ただ横に長くすると文字数の関係から届かなくなってしまう可能性もあるのが難しいところ。通常の動画プレイヤーならこのくらいのCAはお茶の子さいさいなんですが、なんたって文字数縛りキツキツのりかりver!作るのに5時間くらいかかりました、、、
構造の解説
りかりの詳しい仕様についてはヒツジさんの記事を参照してください。(「ニコニコ動画(Re:仮)でのコメントの話」https://chu-commentart.ssl-lolipop.jp/2024/06/15/post-14297/)
まず塗りから。土台はue11行の積みですが、少し特殊な点があります。それはコマンドを[ue #——]とし、ブロック文字と絵文字の両方を同時に使う点です。特に境界線に沿って綺麗に塗らないと何か分からなくなってしまうような部分にブロック文字を充てています。また、現時点(6/19)では積みの順番が逆になっているので注意しましょう。
投下用データの中の該当部分を以下に示します。
!上から!
ue #ffb02f
[
███████🤚🏻██
]ue #ffd7c3
[
██◤ ▀██◣◥▋
][
🟨█🟨█▅▄███
]ue #ff6723
[
🟨 🟨🤚🏻▄▄🟩🟩
]ue #ffd7c3
[
▌ 🟩████🟩
][
███▀▀▀████🟩
][
▅██🟩🟩🟩🟩
][
▅🟩🟩🟩🟩
]ue #01d167
[
▂▁▁
][
.
][
..
]
次に塗りの補強です。big16行固定を使いますが、一番下の行に空白文字を入れる必要はありません。コメントは20文字までなので、改行で15文字使い、自由にできるのはたった5文字です。そのため中央付近のみしか塗ることができないことに注意してください。また、前段階で行った積みと連続で投下すると、さらに積み上げられて弾幕化し、更新しても弾幕化したままになってしまいます。加えて動画内の同じ時間に投下すると、固定の塗りが土台の塗りの下に潜り込んでしまいます。なので一度更新をはさんで、さらに少し投下時間を後ろにずらすと良いです。
投下用データの中の該当部分を以下に示します。
更新をかけて0.3秒進める!ue big[🟥🟧][🟩][🟩🟩][🟨][🪩][📍]
最後に、線画をかぶせます。普通のshita11行積みです。色指定の方法が少し特殊で、コマンドの文字数の関係上shitaとblackもしくは#010101が共存しないので、[shita red2]を使って回避しています。これは~2の色指定コマンドがなぜかすべて#010101っぽくなる仕様を逆手に取っています。↓ふにゅさんが見つけてくれました!
https://x.com/rain_of_anxiety/status/1802679100903227781
投下用データの中の該当部分を以下に示します。
shita red2
[
_︹㇀ー ⦦》
⳼ 〵 │ 〵 乁
⺁乡〵﹁l人l人〳 〵
⦧⦦ 𐑦╯ ̄ lˉ , 0 l l
ー╮ 从︿ llフ ╱ 〳
↸ ╲ ll l ︶こlY﹀
╱ ╲ ll ¯乁 乡 l
╱ l ─ ╱ ﹂ーl ⳹亠 ╮
〳 〳 〳 ╲ ╲ 〵
]
これで完成です!
おわりに
今回の記事は僕なりに試行錯誤して何とか作ったりかりフルカラーCAの紹介でした。突然の新しい環境で、CAクラスタみんなで情報を出し合いながら手探りで進めていくこの空気感が大好きです!きっとより良い作り方があると思うので、是非みなさん今だけの環境を楽しんでいろいろ試していきましょう!